AI×GPUデイリー 2026-09-30
Claude Sonnet 5.5、価格据え置きで30%以上高速化/GMKtec「EVO-X5 Pro」、ビデオメモリ最大160GBのミニPC/NII、ツール呼び出しに対応した「LLM-jp-4.1」を公開。今日の3本です。
AI生成のイメージ画像です。
今日は「クラウドのモデル」「ローカルの箱」「国産のオープンモデル」の3本です。同じ週末に、使う側・動かす側・作る側それぞれの選択肢が少しずつ動きました。
1. Claude Sonnet 5.5、価格据え置きで30%以上高速化
Anthropicは9月28日(現地時間)、AIモデル「Claude Sonnet 5.5」を発表し、同日からClaude PlatformのAPIで提供を始めました。料金は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルで、前モデルのSonnet 5から据え置きです。出力の生成速度は前モデル比で30%以上速くなり、タスクあたりのコストは最大30%下がるとされています。PC Watchによると、Terminal-Bench 4.0のスコアは70.6%で、Opus 5.5の66.4%を上回ると紹介されています。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — 単価が同じまま速くなって、タスクあたりのコストも下がるなら、エージェントを長く回す使い方ほど効いてくるアップデートですね。ベンチマークの数字は公称値なので、手元の作業でOpusとどこまで置き換えられるかは、普段のタスクで見比べて判断するのがよさそうです。
2. GMKtec「EVO-X5 Pro」、ビデオメモリ最大160GBのミニPC
GMKtecは9月28日、Ryzen AI Max+ PRO 495を搭載したミニPC「EVO-X5 Pro」を発売しました。メモリはLPDDR5X-8533のユニファイドメモリで最大192GB、そのうち最大160GBをビデオメモリに割り当てられます。価格は2TBモデルが108万7,840円、4TBモデルが113万5,840円です。メーカーは、適切な構成なら最大320BのLLMをオフラインで実行できるとしていますが、記事では量子化方式や具体的なモデル名までは示されていません。USB4 Version 2.0を2基、10Gigabit Ethernetを2基備え、本体サイズは80×195×221mm、重量は約2.5kgです。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — ローカルLLMでは「GPUの演算速度」より先に「モデルがメモリに載るか」で詰まることが多いので、160GBを割り当てられるのはこの箱の一番の個性だと思います。ただ320Bという数字は条件つきの公称値なので、どの量子化でどのくらいの速度が出るのかは、実測の報告を待ってから判断したいところですね。
3. NII、ツール呼び出しに対応した「LLM-jp-4.1」を公開
国立情報学研究所の大規模言語モデル研究開発センターは9月28日、日本語に強いオープンなLLM「LLM-jp-4.1」シリーズを公開しました。ラインアップは33BのDenseモデル「llm-jp-4.1-33b-thinking」、MoE構造の「llm-jp-4.1-32b-a3b-thinking」、8Bの「llm-jp-4.1-8b-thinking」の3つで、ライセンスはApache License 2.0です。STEM分野の性能向上、ツール呼び出しへの新規対応、回答の簡潔化が改良点として挙げられています。あわせて教師ありファインチューニング用のデータと直接選好最適化用のデータも公開されます。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — ツール呼び出しに対応したことで、国産のオープンモデルをエージェントの部品として試せる入口ができたのが大きいと思います。8Bのモデルなら手元のゲーミングPCのGPUでも扱いやすい規模なので、学習データまで公開されている点も含めて、日本語の用途で動かしてみる候補に入れておきたいですね。