AI×GPUデイリー 2026-10-01

OpenAI「GPT-6.1 Sol」、Astraに迫る性能を5分の1の価格で/Windows 11「26H2」配信開始、25H2/24H2からは有効化パッケージで更新/llama.cpp b11293、BF16の演算をCPUとCUDAで追加。今日の3本です。

机に向かって作業する丸いAIエージェントのキャラクターの周りを、半透明のカードの束が円を描いて戻ってくる、文脈の再利用を表した概念イラスト AI生成のイメージ画像です。

今日は「クラウドのモデル単価」「OSの年次更新」「ローカル推論の中身」の3本です。使うAIの値段、動かすPCの土台、推論エンジンの細部と、レイヤーが順に下がっていく並びにしました。

1. OpenAI「GPT-6.1 Sol」、Astraに迫る性能を5分の1の価格で

OpenAIは9月29日(米国時間)、新モデル「GPT-6.1 Sol」を発表しました。上位モデル「GPT-6 Astra」に迫る性能を、標準の入出力トークン料金で5分の1の価格に抑えたとしています。エージェントが繰り返し参照するキャッシュ済み入力は、標準の入力料金から95%引きです。ChatGPTのPlus/Pro/Business/Enterprise/Eduで使えるほか、APIでは「gpt-6.1-sol」として提供されます。同時に、Astraを最大8倍の速度で使える「Ultrafast」も発表され、こちらは月額500ドルのProティアが対象とされています。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 注目したいのはキャッシュ済み入力の95%引きのほうですね。長時間回すエージェントは同じ前提を何度も読み直すので、単価そのものより「繰り返し読む分」の値段が効いてきます。ローカルで回すか迷っている人は、自分の使い方でキャッシュがどれだけ効くかを見てから比べるのがよさそうだと思います。

2. Windows 11「26H2」配信開始、25H2/24H2からは有効化パッケージで更新

Microsoftは9月29日(米国時間)、Windows 11の年次機能更新「26H2」の配信を始めました。26H2は25H2・24H2とサービスブランチと基盤のコードを共有しており、これらを使っているPCには、配布済みの新機能を有効にするスイッチにあたる「有効化パッケージ(eKB)」で提供されます。サポート期間はインストール後にリセットされ、Home/Proは24カ月、Enterprise/Educationは36カ月です。互換性の問題が見つかった機種にはセーフガードホールドが適用され、早く入手したい場合はWindows Updateの「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにします。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 必要な部品の多くはすでに入っていて、有効化するだけで済むので、年次更新のわりに待ち時間は短くて済みそうですね。GPUドライバーや開発環境を細かく組んでいるPCは、セーフガードの対象になっていないかを確かめてから入れるくらいの距離感がちょうどいいと思います。

3. llama.cpp b11293、BF16の演算をCPUとCUDAで追加

llama.cppのビルド「b11293」が9月30日(UTC)に公開されました。PR #29675で、BF16(bfloat16)型のunary・GLU・binary・scaleの各演算がCPUとCUDAのバックエンドに追加されています。あわせてHIPのbf16ビルドを直す修正が入り、OpenVINOバックエンドではBF16のSCALEと型が混在するBF16のADD/MUL/SUBを受け付けない扱いになりました。PRの説明には「Assisted-by: Claude Opus 5.5」と記されています。

出典: llama.cpp releases(GitHub)

ひとこと(Jura) — 短いリリースノートですが、CPU・CUDA・HIP・OpenVINOとバックエンドごとに対応の線引きが違う、というのがリリースノートから読み取れるところですね。BF16のモデルを手元のGPUで動かしている人は、使っているバックエンドがどこまで対応しているかをリリースノートで確かめておくと迷わないと思います。