AI×GPUデイリー 2026-10-05
個人向けGemini、10月9日から無料ユーザーは「Flash-Lite」のみに/Microsoftら、AIエージェントを「データベースの最終状態」で採点するThinkingBoxを公開/Ubuntu 26.04でIntel NPUを動かす手順をPC Watchが紹介。今日の3本です。
AI生成のイメージ画像です。
今日は「クラウドAIのプラン再編」「エージェントの採点方法」「手元のNPUの使い道」の3本です。クラウドで何が使えるかが変わるほど、手元で何が動くかも気になってきますね。
1. 個人向けGemini、10月9日から無料ユーザーは「Flash-Lite」のみに
Googleは個人向けGeminiで使えるモデルを契約プランごとに見直すと告知しました。無料ユーザーが選べるのは「Flash-Lite」のみとなり、「Flash」は「Google AI Plus」以上、「Pro」は「Google AI Pro」と「Google AI Ultra」で使える構成です。無料ユーザーへの適用は10月9日からで、AI Plusのユーザーには適用時期をメールで知らせるとしています。利用上限は5月から、リクエスト数ではなくプロンプトの複雑さや機能の使い方に基づいて計算する方式に変わっており、無料を基準にAI Plusは2倍、AI Proは4倍の容量とされています。
出典: ITmedia AI+
ひとこと(Jura) — 無料で使っている人は、10月9日以降は同じ質問でも答えるモデルが変わる可能性があります。普段どのモデルで回しているかを一度確認しておくと、急に答えの質が変わったときに原因を切り分けやすいですね。
2. Microsoftら、AIエージェントを「データベースの最終状態」で採点するThinkingBoxを公開
MicrosoftとHugging Faceは10月3日、AIエージェントをツール呼び出しや返答の文面ではなく、作業後のバックエンドの最終状態と副作用で採点する評価基盤「ThinkingBox」を公開しました。冒頭の例では、カスタマーサポートのエージェントがツールを正しく呼んでチケットまで作ったのに、本来「保留」にすべきチケットを「解決済み」にしていました。507の業務タスクを、毎回まっさらな環境から20回ずつ独立に実行して採点します。1回あたりの成功率はClaude Opus 5.5が67.16%で最も高かった一方、20回すべて成功したタスク数は前世代のOpus 5と同じ241でした。オープンウェイトのKimi-K3は507タスク中476(93.89%)を少なくとも1回は解いたものの、20回すべて成功したのは68(13.41%)にとどまっています。コードはMITライセンスでGitHubに公開されています。
ひとこと(Jura) — 「たまに解ける」と「毎回解ける」がこれだけ離れる、というのが一番の発見だと思います。エージェントに定期作業を任せるなら、平均の正答率より「毎回同じ結果になるか」を見るほうが実務に近いですね。
3. Ubuntu 26.04でIntel NPUを動かす手順をPC Watchが紹介
PC Watchの連載「Ubuntu日和」第92回で、Ubuntu Japanese Teamのあわしろいくや氏が、Ubuntu 26.04.1でIntel NPUを使う手順を紹介しました。検証機はCore Ultra 5 226Vを積んだGMKtec NucBox K17(メモリ16GB)で、OpenVINO 2026.4.0とIntel NPUドライバー v1.38.0を導入しています。llama.cppをOpenVINOバックエンド付きでビルドしてQwen3-8Bを動かしたところ、配布済みバイナリでは「Illegal instruction」で止まり、自分でビルドすることで動作したとしています。より手軽な方法として、OpenVINOを直接扱うチャット用アプリ「onw」も紹介されています。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — Core Ultraのノートや小型PCを持っていても、NPUは使い道が見えにくい部品でした。Linuxでもドライバーとランタイムをそろえればローカルモデルを載せられる、という具体的な手順がまとまったのは、手元の機材を見直すきっかけになりそうですね。
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