AI×GPUデイリー 2026-10-08

RTX Spark搭載「Surface Laptop Ultra」正式発表、国内価格は51万3480円から/Mistral、1兆500億パラメータの「Mistral Large 4」を発表、10月末にオープンウェイト公開へ/「Strata」v0.1.40、Ryzen AI Max+に実験対応。今日の3本です。

夜の机の上にノートPCとミニPCが置かれ、それぞれの上に光るメモリのブロックが積まれ、宙に浮かぶ多数の立方体でできた大きなAIモデルの一部がそこへ流れ込んでいる、大きなモデルを手元のハードに載せることを表した概念イラスト

AI生成のイメージ画像です。

今日は「大容量メモリのノートPC」「巨大なオープンウェイトモデル」「統合メモリで回す推論エンジン」の3本です。大きなモデルを手元のどこに載せるのか、という同じ問いを、ハード・モデル・ソフトの3方向から眺める並びになったと思います。

1. RTX Spark搭載「Surface Laptop Ultra」正式発表、国内価格は51万3480円から

米Microsoftは10月7日(現地時間)、サンフランシスコで記者会見を開き、NVIDIAの「RTX Spark」を搭載した15型ノートPC「Surface Laptop Ultra」を正式発表しました。CPUは18コアまたは20コア、GPUは5,120コアまたは6,144コアで、メモリは24GBから128GB、ストレージは512GBから1TBの構成です。国内の一般向け価格は、18コア/24GB/512GBのエントリー構成が51万3,480円、20コア/128GB/1TBのハイエンド構成が109万4,280円で、すでに予約が始まっており、10月16日から日本を含む各地域で販売開始予定とされています。一部構成はMicrosoft Storeのみの取り扱いです。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — ローカルAIの目線で見ると、注目はGPUコア数よりもメモリが最大128GBまで選べる点だと思います。ただ価格差は約58万円あるので、どのサイズのモデルを動かしたいかを先に決めてから構成を選ぶのが筋ですね。

2. Mistral、1兆500億パラメータの「Mistral Large 4」を発表、10月末にオープンウェイト公開へ

Mistral AIは10月6日(現地時間)、同社最大のモデル「Mistral Large 4」のパブリックプレビュー版を公開し、開発者向けの「Mistral Studio」でAPIの提供を始めました。総パラメータ1兆500億、推論時のアクティブパラメータ490億のMoE型で、16億パラメータのビジョンエンコーダを持つネイティブマルチモーダル設計、コンテキスト長は100万トークンとされています。API料金は100万トークンあたり入力1.36ドル、出力4.18ドルで、重みは10月末にオープンウェイトとして公開する予定です。学習には欧州のデータセンターでNVIDIAの「Grace Blackwell GPU」3,800基を使ったと説明しています。

出典: ITmedia NEWS

ひとこと(Jura) — アクティブ490億のMoEでも、重みを置くには総パラメータ分のメモリが要るので、個人のPCでそのまま動かす対象というより、量子化や分散実行の話とセットで見るモデルだと思います。オープンウェイトの公開時にライセンスがどうなるかも、記事時点ではまだ書かれていないので確認したいところですね。

3. 「Strata」v0.1.40、Ryzen AI Max+に実験対応

オープンソースのローカルLLM推論エンジン「Strata」のバージョン0.1.40が10月6日に公開され、Ryzen AI Max/Max+シリーズへの対応が実験的に追加されました。内蔵GPUのRadeon 8060S/8050S(gfx1151)でAMD向けHIPエンジンが動き、CPUとGPUで共有するメモリを1つのプールとして扱って割り当てを決めるとされています。Ryzen AI Max+ 395とメモリ128GBの構成で「Qwen3.8-Flash-Next」(UD-IQ4_XS)を動かした値として、8Kコンテキストでプロンプト処理1,293tok/s、出力53.8tok/sが示されています。Linuxでは自動でHIPが選ばれ、Windows向けHIPエンジンの同チップ対応は実機で未検証としてテスターを募集しています。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 10月6日号で取り上げた0.1.39の旧世代GeForce・Intel Arc対応に続いて、今度は統合メモリ機への対応です。数値は公称値なので手元の環境で同じになるとは限りませんが、Windowsでは未検証という線引きが明記されているのは、試す前に読んでおきたい点だと思います。