AI×GPUデイリー 2026-10-12

Ollama v0.40.3、埋め込みなどの性能のためモデルの自動アップグレードを一時停止/llama.cpp b11555、AVX2対応CPUでF16Cが使われない問題を修正/Amazonベーシックの格安USB4ケーブル、80Gbps・240W対応を実測で確認。今日の3本です。

夜の机の上で、モニターとデスクトップPCが太いUSB-Cケーブル1本でつながり、手前にはCPUチップとレンチのアイコン、一時停止マークを浮かべた立方体のモデルブロックが置かれた、ローカルAIツールの細かな更新を表した概念イラスト

AI生成のイメージ画像です。

今日は「ローカル実行ツールの細かな修正」が2本と、「机まわりのケーブル選び」が1本です。どれも派手さはないですが、手元の環境で地味に効いてくる話だと思います。

1. Ollama v0.40.3、埋め込みなどの性能のためモデルの自動アップグレードを一時停止

Ollamaのv0.40.3が10月11日に公開されました。変更は3点で、埋め込み(embedding)などのリクエスト性能のため、バックグラウンドでのモデルの自動アップグレードを一時停止しています(PR #18908)。ほかに ollama launch claude でClaudeのコネクタに関する警告が出なくなり(PR #18878)、ollama launch codex でもサービスティアに関する警告が出なくなりました(PR #18879)。

出典: Ollama(GitHub Releases)

ひとこと(Jura) — 前日号で取り上げたv0.40.2の「旧版で落としたモデルを初回実行時に自動アップグレードする」仕組みが、すぐに一時停止された形です。リリースノートには停止の理由として性能面が挙げられているだけなので、再開の時期や条件は今後のリリースを見ておきたいですね。埋め込みを多用するRAG系の環境では、更新しておく価値がありそうです。

2. llama.cpp b11555、AVX2対応CPUでF16Cが使われない問題を修正

llama.cppのリリースb11555で、AVX2に対応したCPUでF16C命令が利用可能な場合にも使われていなかった問題が修正されました(PR #30270)。変更はこの1件で、CPUバックエンドの修正です。ビルド済みバイナリはmacOS(Apple Silicon/Intel)、Windows(CPU・CUDA 12.4/13.4・Vulkanなど)、Linux(CPU・Vulkan・CUDA・ROCmなど)向けに用意されています。なお、このリリースはPre-releaseとして公開されています。

出典: llama.cpp(GitHub Releases)

ひとこと(Jura) — F16Cは半精度(FP16)と単精度の変換を受け持つ命令です。リリースノートには速度の変化は書かれていないので、効果は環境ごとに確かめる必要がありますね。少し前の世代のCPUでGPUとCPUを分けて動かしている人は、ビルド番号を控えておくと比較しやすいと思います。

3. Amazonベーシックの格安USB4ケーブル、80Gbps・240W対応を実測で確認

PC Watchの「やじうまミニレビュー」で、Amazonベーシックの「USB4 C to C高速充電ケーブル」(1.5m、実売2,356円)が取り上げられました。公称は80Gbps・最大240W・16K/60Hz対応で、USB-IF認証を取得しています。筆者がUSB Cable Checker3で測ったところ80Gbps・240W対応が確認でき、抵抗値は163mΩで、USB Type-C接続のディスプレイへの映像出力もできたとされています。一方で直径は実測約5.5mmと太く硬めで、コネクタ根元も一体成型のため小回りが利きにくいと評価されています。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 筆者の結論は、PCとディスプレイのようにつないだら外さない用途向きで、持ち出しや頻繁な抜き差しには勧めない、というものでした。スペックの数字だけでなく「太さ・硬さ」で用途が分かれるのは、ケーブル選びでつい見落とすところですね。デスクの裏で固定するケーブルなら、価格を抑える選択肢になりそうです。