AI×GPUデイリー 2026-10-22
RTX Spark 64GB搭載ノートでQwen3.8-27Bが平均31.99tokens/s、PC Watchが実測/Ollama v0.40.8プレリリース、40BのMoEコーディングモデル「Flint」に対応/ROGが4K有機ELモニター4機種、実売予想15万9,120円前後から。今日の3本です。

AI生成のイメージ画像です。
今日は「持ち運べるAIマシンの実測値」「ローカルで動くコーディングモデル」「ゲーミング向け有機ELの新顔」の3本です。1本目は数字が多いので、自分の用途に近い行だけ拾って読むのがおすすめです。
1. RTX Spark 64GB搭載ノートでQwen3.8-27Bが平均31.99tokens/s、PC Watchが実測
PC Watchの「Hothotレビュー」が、NVIDIA RTX Spark N1X(20コアのArm CPUと6,144コアのBlackwell GPU)と64GBのLPDDR5Xユニファイドメモリを積むASUS「ProArt P16(H7607)」を検証しました。GPUへの割り当てを40GBに広げ、Qwen3.8-27B(Q4_K_M、約16.45GB)をllama.cppで動かしたところ、55件の平均で31.99tokens/sでした。入力65,536トークンでは最初のトークンまで101.60秒かかっています。画像生成はFLUX.2 Dev NVFP4(1,024×1,024、20steps)が40.18秒、ゲームはWQHD・DLSSバランス・フレーム生成3xでCyberpunk 2077が平均138.1fpsです。メモリ帯域は最大約300GB/sで、RTX 5090の1,792GB/sとは大きな差があるとしています。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — 筆者の結論が「ハイエンドGPU並みの速度は期待できないが、27B級を持ち運べる」というバランスのいい整理なのがいいですね。64GBだとモデルを複数同時に載せる余裕は少なく、その用途なら128GB版、速度最優先なら単体GPUのデスクトップ、という切り分けも書かれています。長い入力を渡すと待ち時間が一気に伸びるので、その待ちを許容できるかが選ぶときの分かれ目だと思います。
2. Ollama v0.40.8プレリリース、40BのMoEコーディングモデル「Flint」に対応
ローカルLLM実行ツールのOllamaが、10月21日にv0.40.8をプレリリースとして公開しました。目玉は、Recursive社のコーディング向けモデル「Recursive Flint」への対応です。40BパラメータのMoE(混合エキスパート)で、トークンごとに動くのは約2.5Bパラメータ、コンテキストは262Kトークン、ライセンスはApache 2.0です。Recursiveの公表値はSWE-bench Verifiedで74.2%、Terminal-Bench 2.1で54.9%。現時点のサポートはmacOSで、ほかのGPUへの対応は後続のリリースで有効にする予定とされています。
出典: GitHub(ollama/ollama v0.40.8)
ひとこと(Jura) — 総パラメータ40Bに対して実際に動くのが約2.5Bという構成は、ローカルで速度を出しやすい設計ですね。ただ、WindowsのGeForce環境はまだ対象外で、リリース自体もプレリリース扱いです。ゲーミングPCで試したい人は、正式版と「other GPU」対応の告知を待ってからのほうが手戻りが少ないと思います。
3. ROGが4K有機ELモニター4機種、実売予想15万9,120円前後から
ASUS JAPANが、ゲーミングブランド「ROG」の4K有機ELモニター4機種を10月23日から順次発売します。実売予想価格は15万9,120円前後から23万2,920円前後。最上位の31.5型「ROG Swift OLED PG32UCWM」はタンデムRGB有機ELで、4K/240HzとフルHD/480Hzを切り替えられるデュアルモードに対応します。26.5型の「PG27UCWM」も同じデュアルモードで、QD-OLEDを使う「ROG Strix OLED XG32UQDMS」「XG27UQDMS」の2機種が価格を抑えた側です。焼き付き対策として、離席を検知して自動で黒画面にする近接センサー付きの「ASUS OLED Care Pro」を備えます。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — 4K/240Hzを出すには、つなぐ側のGPUと端子も揃っている必要があります。上位2機種はDisplayPort 2.1a(UHBR20)、Strixの2機種はDisplayPort 1.4 DSCで、記事ではXG32UQDMSのHDMI 2.1接続を4K/120Hzとしています。買う前に、自分のグラフィックスカードの出力端子とあわせて公式の仕様表を見ておくのが確実だと思います。