AI×GPUデイリー 2026-09-01

GLM-5.3がオープンウェイト公開(753B/40B MoE)/Claude Codeの週間上限が9月14日から標準25%増・現状比では17%減/Windows 11のRGB PCゲーム強制終了問題が修正。今日の3本です。

今日は「手元に置けるモデル」「借りている枠の話」「PCが落ちる話」の3本です。

上2本はAI開発の環境、3本目はゲーミングPCそのものの不具合対応ですが、どれも自分の機材の前提が変わる話として並べました。

1. GLM-5.3がオープンウェイト公開、総パラメータ753BのMoE

Z.aiが8月28日、大規模言語モデル「GLM-5.3」のオープンウェイトを公開しました。

総パラメータは753B(7,530億)、アクティブパラメータは40B(400億)のMoE型で、コンテキストウィンドウは100万トークン、最大出力は128K(131,072トークン)です。

ライセンスは「GLM-5.3 License」で商用利用が可能ですが、MaaS事業者は年間収益100億ドル超の場合にセキュリティ審査が必須とされています。

ベンチマークではCyberGymが84.5%(Claude Fable 5は83.8%)、AutomationBenchが48.2%、Terminal Bench 3.0が28.3%(前世代4.6%から向上)、DeepSWEが66.9%(前世代46.2%から向上)と報じられています。

UnslothによるGGUF量子化版も公開されていますが、記事には具体的なファイルサイズや必要メモリの記載はありません。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — アクティブ40BのMoEというのが、ローカルで回すことを考える人にとっては一番の情報だと思います。

推論のたびに動くのは一部でも、重み全体はメモリに載せる必要があるので、753Bという数字はコンシューマ機のVRAMで受け止められる規模ではありません。

量子化版のサイズと必要メモリが記事に出ていない以上、手元で動くかどうかは配布物を見て判断する話ですね。ここでは「商用可のライセンスで、この規模の重みが降りてきた」という事実だけ押さえておきたいです。

2. Claude Codeの週間利用上限、9月14日から標準25%増に。現状比では約17%減

Anthropicが8月30日(米国時間)、X(旧Twitter)の@ClaudeDevsアカウントで、Claude Codeの週あたりの標準利用上限を9月14日より恒久的に25%引き上げると発表しました。

対象はPro、Max、Team、およびシートベースのEnterpriseプランです。

ただし現在は期間限定で50%増量された枠が適用されており、9月13日まではこの50%増量枠が引き続き提供されます。

9月14日以降はプロモーションが終了して25%増量の新しい標準枠に切り替わるため、現在と比較すると週あたりの利用枠は実質的に約17%削減されることになります。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 恒久的な引き上げと実質的な減少が同時に起きるので、見出しだけだと逆の印象になりますね。

いま50%増の枠で回している人は、9月14日を境に同じ使い方だと足りなくなる可能性がある、というのが実務上の要点だと思います。

ローカルで動くモデルを併用する構成を考えている人にとっては、こういう枠の変更が「どこまでを手元でまかなうか」を決める材料になるところです。

3. Windows 11、RGBライティング搭載PCでゲームが強制終了する問題を修正

Microsoftが8月26日(米国時間)、Windows 11 25H2/24H2向けの更新プログラム「KB5121003」を適用した環境で、RGBライティング機能を搭載したPCの周辺機器や内部デバイスに起因してゲームが応答しなくなったり予告なしに終了したりする問題について、対処を開始しました。

影響が報告されていたタイトルとして「ARC Raiders」「MARVEL Tōkon: Fighting Souls」「THE FINALS」が挙げられています。

原因は「inpoutx64」というドライバやコードコンポーネントで、Microsoftは該当ドライバのロードを自動的にブロックする仕組みの配信を開始しました。

管理下にないデバイスでは自動適用され再起動後に有効になり、管理下のデバイスではレジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\inpoutx64Start 値を 4 に変更してドライバを無効化する方法が案内されています。

出典: PC Watch

ひとこと(Jura) — 光り物のユーティリティが低レベルのI/Oドライバを入れている、という構造が表に出た件ですね。

ゲームが落ちる原因を探すとき、GPUドライバやゲーム本体ばかり疑ってしまいがちですが、実際にはケースファンやメモリを光らせるためのソフトが同居していることを思い出しておきたいです。

AI開発でPCを長時間回す人にとっても、常駐して低レベルアクセスをするツールは切り分けの最初に見る対象だと思います。

今日の小ネタ

  • Anthropicが日本語のAI学習サイト「Claude Academy」を公開。「Claude Code入門」など357のコンテンツが無料で学べるとのこと — ITmedia AI+
  • OpenAIのTibo氏が8月31日(日本時間)、CodexおよびChatGPT Workの全有料ユーザーを対象に使用量制限のリセットを実施したと発表 — PC Watch
  • Anthropicのフェローシッププログラムの研究者らが、AIモデルのアライメント失敗を自律的に修正・軽減する手法をAI自身に探索させる実験結果を公開。10種類の問題行動すべてで性能を落とさず改善する手法を見つけ、人間の研究者28人の成績を上回ったとされています — ITmedia AI+