AI×GPUデイリー 2026-09-04
GPT-6 AstraがARC-AGI-3で99.9%/RIZAP社員が私用の生成AIに顧客の個人情報/GALLERIAのRTX 5050ノートが19万9,980円。今日の3本です。
今日は「新しいモデルの数字」「そのモデルを業務で使うときの事故」「手元の機材の値段」の3本です。1本目と2本目は別のニュースですが、続けて読むと同じ話の表と裏になっていると思います。
1. GPT-6 Astra、ARC-AGI-3で99.9%
OpenAIが9月3日(米国時間)に新モデル「GPT-6 Astra」を発表しました。人間には簡単でAIには難しいゲームでAGIへの距離を測るとされるテスト「ARC-AGI-3」で99.9%を記録し、前モデル「GPT-5.6 Sol」の7.8%、Anthropicの「Claude Opus 5」の30.2%を上回っています。実務寄りの指標では「Agents’ Last Exam」が59.3%(Claude Opus 5は55.5%、GPT-5.6 Solは53.6%)、PCの自律操作テスト「OSWorld 2.0」は約40分で72.6%(前モデルは約75分で65.7%)。一方「Humanity’s Last Exam」は57.2%で、「Claude Fable 5.1」の65.0%には届いていません。数学分野では素数間隔の上界を240から186に縮める証明に貢献したとされ、高度なサイバー攻撃能力の評価では初めて「Critical」と判定されました。API料金は100万トークンあたり入力10ドル、出力50ドルです。提供は9月3日から段階的に始まり、まだ使えない有料ユーザーには、使えない日1日につき「使用量リセット権」を1回配布する対応がとられています。対象はChatGPT Plus/Pro/Business/Enterpriseの各プランで、配布は9月4日開始です。
出典: PC Watch(GPT-6 Astra) / PC Watch(リセット権)
ひとこと(Jura) — 99.9%という数字は派手ですが、同じ表の中で「Humanity’s Last Exam」は57.2%で他社に負けている。ベンチマークごとに得意不得意がはっきり出ているので、1つの数字でモデルを並べ替えないほうがいいですね。エージェント用途で気になるのはOSWorld 2.0のほうで、スコアだけでなく約75分が約40分に縮んでいる。待ち時間が半分になるのは、ローカルで回す側にとってはスコア以上に体感が変わる部分だと思います。
2. RIZAP社員が私用の生成AIに顧客の個人情報を入力、同社が謝罪
RIZAPは9月3日、同社の社員が個人で契約している外部の生成AIサービスに顧客の個人情報を誤ってアップロードしたと発表しました。対象となったのは1月1日から8月19日にかけて登録されたデータの一部で、氏名、生年月日、性別、保険証記号番号、メールアドレスのほか、一部の住所・電話番号、高血圧症や糖尿病などの疾患情報、特定保健指導の支援形態データが含まれます。要配慮個人情報にあたる項目が含まれる一方、件数は明らかにされていません。同社はアップロードから24時間以内にデータを削除し、許諾していない生成AIの業務利用禁止を周知、個人情報保護委員会にも報告済みとしています。再発防止策としてAIマネジメントシステム(AIMS)の導入を検討中。生成AIの学習に利用された可能性はないと判断していますが、AI企業の役職員による閲覧可能性については調査中とされています。
出典: ITmedia NEWS
ひとこと(Jura) — 事故の形として、社内システムが破られたのではなく「社員が個人で契約しているサービスに貼った」という経路なのがポイントですね。ここは会社の管理画面からは見えないところなので、禁止の周知だけでは同じことが起きます。手元で生成AIを使う人にとっての教訓は、業務データを扱う口を私用アカウントと分けておくこと、そして「学習に使われたか」と「事業者側の人間が見られる状態だったか」は別の問題として残る、という点だと思います。
3. GALLERIA、RTX 5050搭載15.6型ゲーミングノートを19万9,980円で発売
サードウェーブが9月3日、GALLERIAブランドからGeForce RTX 5050 Laptop GPUを搭載した15.6型ゲーミングノート「NPC5L-R55-G5」を発売しました。価格は19万9,980円。CPUはCore i5-14450HX、メモリは16GB DDR5、ストレージは500GB SSD、OSはWindows 11 Homeという構成です。ディスプレイは144Hz表示に対応したフルHD(1,920×1,080ドット)液晶で、最大3台の外部モニターへ同時出力が可能。本体サイズは約360×244×33mm、重量は約2.3kgとされています。インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort Alt Mode + USB PD 100W対応)、USB 3.2 Gen 1×2基、USB 2.0、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 2.0など。メーカー保証は1年間です。
出典: PC Watch
ひとこと(Jura) — 20万円をぎりぎり切りにいった構成という印象ですね。メモリ16GB・ストレージ500GBは、ゲームを何本か入れるとすぐ埋まる水準なので、ローカルでモデルも動かしたい人は増設・換装の余地を先に確認しておきたいところです。逆に、外部モニター3台出力とUSB PD 100W対応のType-Cが付いているのは、机に据え置いて開発機として使う想定だと効いてくる部分だと思います。
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