マウスコンピューター(G TUNE・NEXTGEAR・DAIV)をAI開発目線で読む — 3年保証の中身と、メモリ上限で決まるシリーズ選び

マウスコンピューターのゲーミングPCを、ローカルLLMや画像生成もやる人の目線で公式情報から整理。G TUNE・NEXTGEAR・DAIVの違い、VRAM 12GB以上の現行モデル、シリーズで決まるメモリ上限、標準3年保証と自分で増設したときの扱いをまとめた。

暗い作業台の上に汎用のタワーPCが置かれ、その周りを3つの光の輪が囲み、長く続く保証期間を表しているイメージ
AI生成のイメージ画像です

マウスは「3年保証込みで買う」ショップで、AI用途ではシリーズ選びがそのままメモリの上限になる。

マウスコンピューターのゲーミングPCには、G TUNE・NEXTGEAR・DAIVの3ブランドがある。どれも公式ヘッダーに「マウスは3年保証で送料無料」(一部対象外あり)と書かれている。

この記事は、2026-09-30にマウスコンピューター公式の製品ページ・BTO画面・保証規定・ご利用ガイドを読み、書いてあることだけを並べたものだ。

購入や保証利用の体験談ではなく、公式に書いてあることだけで組み立てている。

3ブランドの違い

公式の位置づけはこうなっている。

ブランド 公式の位置づけ デスクトップのシリーズ(型番)
G TUNE 「ゲーミングシーンを共に、前に。」。国内コールセンターの24時間365日サポートを明記 DG(ミニタワー)、FG・FZ(フルタワー)
NEXTGEAR 「オンライン・直営店限定ゲーミングPCブランド」 JG(ミニタワー)、HD(フルタワー)
DAIV 「クリエイターによる、クリエイターのためのパソコン」 KM(ミニタワー)、FX・FM(フルタワー)、FW(ワークステーション)、CX(ローカルAI向けミニデスクトップ)

ざっくり言えば、NEXTGEARは通販・直営店向けの価格帯、G TUNEは上位のゲーミング、DAIVはクリエイター向けだ。AI開発に使うなら、この3つを横断して「GPUとメモリ上限」で選べばいい。

VRAM 12GB以上の現行モデル(2026-09-30時点)

各製品ページの仕様表から、VRAM 12GB以上のGPUを積んだデスクトップを拾った。価格は税込のBTO最小構成で、セール中のものはセール価格。

モデル CPU GPU メモリ / 電源 価格(税込)
NEXTGEAR JG-A7G70 Ryzen 7 9800X3D RTX 5070 12GB 16GB(16GB×1) / 650W BRONZE 374,800円〜
NEXTGEAR HD-A7G70 Ryzen 7 9800X3D RTX 5070 12GB 32GB / 750W BRONZE 454,800円〜
G TUNE FG-A7G7T(TGS2026記念) Ryzen 7 7700 RTX 5070 Ti 16GB 32GB(32GB×1) / 850W GOLD 399,800円〜
G TUNE DG-A7G7T Ryzen 7 9800X3D RTX 5070 Ti 16GB 32GB / 850W GOLD 629,800円〜
DAIV KM-I7G6T Core Ultra 7 265 RTX 5060 Ti 16GB 32GB / 750W BRONZE 419,800円〜(セール価格)
G TUNE FZ-I9G90 Core Ultra 9 285K RTX 5090 32GB 64GB / 1200W PLATINUM 1,399,800円〜

RTX 5070搭載機でも37万〜50万円台と、価格は高めに出ている。メモリの相場の影響もありそうだが、公式にその説明はないので理由は断定しない。

見落としやすいのは、同じGPUでもメモリの枚数が違う点だ。NEXTGEAR JG-A7G70は16GB×1枚(シングルチャネル)と仕様表に書いてある。AIでメモリを使うなら、32GB以上の構成を最初から選ぶ。

GPUの選び方そのものはRTX 5060とRTX 5070の比較(VRAM 8GBと12GB)やRTX 5070と5070 Tiの比較に書いた。

AI用途ではシリーズがメモリの上限を決める

マウス公式には「AIおすすめパソコン」のページがある。そのうち画像生成AIのページでは、ローカルでFLUX.1 [dev]やSD 3.5 Largeを動かす構成として、VRAMは「16GB以上のNVIDIA製を推奨」、メモリは「64GB以上を強く推奨」と書いている。電源は1000W〜1200W以上、SSDはNVMe 2TB以上だ。

この「メモリ64GB以上」を満たせるかは、シリーズでほぼ決まる。

公式推奨 64GBNEXTGEAR JG2スロット / 最大64GBG TUNE DG2スロット / 最大64GBDAIV KM2スロット / 最大64GBNEXTGEAR HD4スロット / 最大128GBDAIV FX4スロット / 最大128GBG TUNE FG-A/FZ-A4スロット / 最大256GB0〜256GBのスケール。グレー=2スロット機、アンバー=4スロット機
各製品ページの仕様表にあるメモリスロット数と最大容量(2026-09-30確認)。破線はマウス公式の画像生成AIページが推奨する64GB。ミニタワーの2スロット機はその推奨にちょうど届く所で上限になる。仕様表の最大とBTO画面で選べる上限は一致しない場合がある。

ミニタワーのJG・DG・KMはメモリスロットが2本で、仕様表の最大は64GB(32GB×2)。公式推奨にちょうど届くところが天井になる。

フルタワーのHDとDAIV FXは4スロットで最大128GB、G TUNE FG-A/FZ-Aの一部は仕様表で256GBまで書いてある。

ただし、仕様表の最大値とBTO画面で選べる上限は同じではない。実際のBTO画面ではこうだった。

  • G TUNE DG-A7G7T: 32GB → 64GBが+152,900円
  • NEXTGEAR HD-A7G70: 64GBが+152,900円、128GB(32GB×4)が+403,700円。128GBにするとDDR5-3600に速度が下がる
  • G TUNE FZ-A9G90 / DAIV FX-I7G90: 64GB → 128GBが+314,600円

現場で言えば、資材置き場の広さは敷地(ケースとマザー)で先に決まる。あとで増やしたくなったとき、2スロット機では置き場そのものが足りない。

CPUとGPUは、確認した4機種のBTO画面ではどれも1択で、変更できなかった。電源はHD-A7G70で750W BRONZE → 850W GOLD(+5,500円)まで選べたが、DG-A7G7TとFZ-A9G90は標準のみだった。

3年保証の中身と、自分で増設したときの扱い

保証はマウスの一番の特徴だ。公式の保証ページでは、標準で3年間の無償保証が付き、修理方式はセンドバック(片道の送料は客負担)が標準。

BTO画面で変えられるのはこのあたり。

保証オプション 追加料金(税込)
ピックアップ修理(3年・送料マウス負担) +3,300円
オンサイト修理(3年) +8,800円
センドバック+安心パック(最短当日修理返却など) +5,500円

4〜5年への延長は「MousePro製品、JESU公認PCなど一部製品」に限られる。延長保証などのオプションは購入時にしか申し込めない。

電話サポートは24時間365日で、保証が切れても受けられる。トップページには「72時間以内の修理対応」(平均)とある。

ここからがAI用途で大事なところだ。買ったあとに自分でメモリを足すのは、マウスの公式FAQでは「推奨いたしておりません」。内部作業で起きた不具合は、保証期間内でも「すべて保証対象外」と書いてある。保証規定でも、分解・改造や増設部品による故障は適用除外だ。

つまり、3年保証を活かすなら、メモリやSSDは注文時に積んでおくのが筋になる。「あとで安いメモリを自分で足す」前提なら、保証の価値は下がる。

送料・納期・キャンセル

  • 送料: 2023年4月11日以降の新型番はPC本体が送料無料(アウトレット等を除く)
  • 納期: 多くのモデルが「決済日より約4営業日で出荷」。RTX 5090搭載機は約15営業日
  • 翌営業日出荷サービス: 1台2,200円。13時までの注文確定で翌営業日に出荷。対応機種は製品ページに表示
  • キャンセル・返品: 契約成立後のキャンセルは原則不可で、やむを得ない場合は製品代金の20%。到着8日以内の返品も支払総額の20%が手数料で、開梱済みは返品できない

注文を確定したら動かせない、と思っておいたほうがいい。構成は注文前に固める。段取り八分だ。

セールは公式の一覧ページにまとまっている。2026-09-30時点ではTGS2026出展記念セール(10/7 10:59まで)や、NEXTGEARのクーポン(10/14 11:00まで)が出ていた。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 最初から3年保証と送料無料が付いていてほしい人
  • 買ったあとは中を開けず、保証とサポートに任せたい人
  • メモリ64GB以上を使う予定があり、フルタワー(HD・FX・FG・FZ)を選べる人

合わない可能性がある人

  • あとから自分でメモリやGPUを換装していきたい人(保証の扱いと衝突する)
  • ミニタワーでメモリ128GB以上を積みたい人(2スロット機は64GBが上限)
  • 注文後に構成を変えたくなりそうな人

ほかのショップとの条件の違いはBTOショップの比較に、大手3社の横並びはマウス・パソコン工房・ドスパラの比較にまとめた。

今週のセール機はVRAM基準で仕分けた一覧に、二刀流の最低ラインを満たす機種は二刀流ランキングに載せている。

出典(いずれも2026-09-30確認)


最強の1台を探すより、メモリの上限と保証の使い方、この2点を外さない1台を。

※本記事はマウスコンピューター公式サイトの公開情報(2026-09-30時点)に基づく解説です。価格・構成・条件は予告なく変わるため、購入前に必ず公式の最新ページをご確認ください。記事内に購入・保証利用の体験談は含みません。