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パソコン工房(LEVEL∞)をAI開発目線で読む — GPUは型番で選び、メモリと電源はカスタマイズで足す

パソコン工房のゲーミングPC「LEVEL∞」を、ローカルLLMや画像生成もやる人の目線で公式情報から整理。VRAM 12GB以上の現行モデル、カスタマイズで変えられる部位と変えられない部位、保証・延長保証の料率、店舗サポートと送料・納期をまとめた。

暗い地図の上に小さな店舗の模型がいくつも点在し、光の線で中央のタワーPCにつながっているイメージ
AI生成のイメージ画像です

パソコン工房は、GPUを型番で決めてから、メモリと電源をカスタマイズで積み増すショップだ。

LEVEL∞(レベルインフィニティ)は、パソコン工房の自社ブランド「iiyama PC」のゲーミングシリーズ。公式は「iiyama PCは国内生産を貫いています」と書いている。

この記事は、2026-09-30にパソコン工房の公式ページ(製品一覧・カスタマイズ画面・ご利用ガイド・保証規定)を読み、書いてあることだけを並べたものだ。ちなみに、当サイトの実測記事で使っているWindows機は、パソコン工房で買ったLEVEL∞のデスクトップ(Core i7-9700K・RTX 2070 SUPER)だ。ただ2019年ごろの世代で今の製品とは別物なので、この記事の現行モデルの話は、購入体験ではなく公式の記載だけで組み立てている。そのLEVEL∞で測った例はComfyUI Managerの導入記事などに載せている。

ゲームだけならどの型番でも困らない。AI開発もやるなら、見るところが3つ増える。VRAM、メモリの上限、それから電源だ。

LEVEL∞のシリーズは「ケースの大きさ」で分かれる

デスクトップのLEVEL∞は、公式の分類ではケースの容積で分かれている。

シリーズ ケース(公式の区分) 公式に書いてある拡張の目安
LEVELθ ミニタワー(約40L以下) —
M-Class ミニタワー(約30L以下) フロント240mmラジエーター、GPUは最長300mm(水冷搭載時)
R-Class ミドルタワー(約50L以下) フロント360mmラジエーター、GPUは最長380mm、CPUクーラーは高さ166mmまで

大きいGPUを載せたい、あとで水冷にしたいならR-Class。置き場所が狭ければM-Classになる。

クリエイター向けには別ブランドのSENSE∞がある。公式の「生成系AI向けパソコン」のページはこちらの管轄だ。そのページでは、グラフィックスカードを「最重要」とし、入門にはVRAM 12GB以上のモデルを勧めている。メモリは16GB以上が必須、32GB以上が推奨と書いてある。

当サイトの基準(VRAM 12GB・メモリ32GB)とほぼ同じ線だ。

VRAM 12GB以上の現行モデル(2026-09-30時点)

公式の製品一覧から、VRAM 12GB以上のGPUを積んだデスクトップを拾った。価格は税込の「〜」表記で、セール中のため変わりやすい。

型番 CPU GPU メモリ / 電源 価格(税込)
LEVEL-M155-R45-TKX Ryzen 5 4500 RTX 5070 12GB 16GB / 650W BRONZE 204,800円〜
LEVEL-R7B6-R77-UKX Ryzen 7 7700 RTX 5070 Ti 16GB 32GB / 850W GOLD 389,800円〜
LEVEL-R7B6-R77-VKX Ryzen 7 7700 RTX 5080 16GB 32GB / 1000W PLATINUM 469,800円〜
LEVEL-M5AM-LCR98Z-TGXB-ASROCK [RGB Build] Ryzen 7 9850X3D RX 9070 XT 16GB 32GB / 850W GOLD 359,800円〜(9/30 10:59までのセール価格)

同じGPUでも、メモリ16GBで出ている型番が多い。AI用途なら、メモリ32GBの型番を選ぶか、カスタマイズで32GB以上にする前提で予算を組む。

もうひとつ気をつけたいのが型番の末尾の [Memory Re] だ。これは「認定再生メモリ」を積んだモデルという意味だ。公式の説明では、パソコン工房の基準で検査・選別・動作確認した再利用メモリで、ほかの主要パーツは新品。標準1年保証も延長保証も付けられる。値段は下がるが、新品メモリかどうかは型番で見分ける。

GPUの選び方そのものはRTX 5070と5070 Tiの比較に書いた。

カスタマイズで変えられるのは「GPU以外」

R-ClassのLEVEL-R7B6-R77-UKX(RTX 5070 Ti)のカスタマイズ画面を開いて、選択肢を全部見た。

基本構成選べる上限GPURTX 5070 Ti 16GB(1択)変更不可CPURyzen 7 7700(1択)変更不可メモリ3264128上限 128GB(+306,000円)電源85010001200上限 1200W PLATINUM(+16,000円)SSD124上限 4TB(+105,000円)CPUクーラー空冷240360上限 水冷360mm(+23,800円)
LEVEL-R7B6-R77-UKXのカスタマイズ画面(2026-09-30確認)。グレーの行は選択肢が1つだけで変えられない部位、アンバーの目盛りは基本構成(左端)から選べる上限(右端)まで。GPUを変えたいときは、カスタマイズではなく別の型番を選ぶ。

GPUとCPUは選択肢が1つしかない。つまり、GPUを変えたいときはカスタマイズではなく型番を選び直す。

逆に、メモリ・電源・SSD・冷却は幅がある。

  • メモリ: 32GB(基本)→ 64GB(+102,000円)→ 128GB(32GB×4、+306,000円)
  • 電源: 850W GOLD(基本)→ 1000W PLATINUM(+12,100円)→ 1200W PLATINUM(+16,000円)
  • SSD: 1TB(基本)→ 2TB(+21,000円)→ 4TB(+105,000円)。2台目はHDDのみ
  • CPUクーラー: 空冷(基本)→ 水冷120mm/240mm/360mm(+12,100〜23,800円)

ローカルLLMでモデルをメインメモリに置く運用を考えるなら、128GBまで選べるのは安心材料だ。ただし差額は大きい。現場で言えば、資材置き場を広げる工事は、最初にやると高いが後からだと足場の組み直しになる。どこまで最初に積むかは、メモリ増設の選び方と合わせて決めてほしい。

電源は+16,000円で1200Wまで上がる。将来GPUを1段上げる余地を残したいなら、ここは安い保険に入る。

なお、この機種の出荷予定は「2〜3週間(最大3週間)」と表示されていた。

保証とサポート: 標準1年、延長は本体価格の割合

公式の保証規定では、本体・CPU・GPU・SSD・メモリの標準保証は1年、光学ドライブ・キーボード・マウスは6ヶ月。初期不良は保証開始日から2週間で、同等品と交換、できなければ返金となっている。

延長保証は本体金額(税別)に対する割合で決まる。

延長保証 料率(本体税別価格に対して)
3年 10%
4年 15%
3年+物損 15%
4年+物損 20%

自然故障は「修理金額の上限なし」、物損は本体金額の100%までと書いてある。

買ったあとに自分でメモリやSSDを足したい人向けの記述もある。「購入時の状態に復することが容易な改造等である場合は…保証対応を受けることができる」。ただし、新しく組み込んだ部品が原因の不具合は対象外だ。

サポート窓口は24時間365日(電話・メール)。そして公式は「日本全国のパソコン工房・グッドウィルどちらの店舗でもサポートが受けられます」と書いている。店舗では修理やSSDの換装、データ復旧なども扱う。

通販専業のショップと比べたときの一番の違いはここだ。困ったときに持ち込める窓口がある。

送料・納期・支払い

  • 送料: PC1台につき全国一律2,200円(税込)。ただしWEB会員は送料無料(沖縄・離島を含む。アウトレット・中古は対象外)
  • 店頭受取: iiyama PC(BTO)本体が対象で送料無料。短納期品・アウトレットは原則対象外で、ショッピングローンと代引は使えない
  • 納期: BTOは商品ごとに出荷予定が決まっている。急ぐ人向けに「短納期2日後出荷」とカスタマイズ不可の短納期モデルの一覧がある
  • 支払い: カード、分割(手数料0円の回数あり)、代引、コンビニ、各種コード決済など
  • 返品: 「ご注文後のお客様のご都合による返品・交換は承っておりません」

会員登録だけで送料2,200円が消えるので、注文前に登録を済ませる段取りにしておく。

セールは公式のセール一覧ページにまとまっている。2026-09-30時点では決算セール(WEBは10/2 11:59まで)などが開催中だった。

向いている人・向かない人

公式情報から読める範囲で整理するとこうなる。

向いている人

  • 近くにパソコン工房かグッドウィルの店舗があり、困ったときに持ち込みたい人
  • GPUは型番で決め、メモリを64GB・128GBまで積み増したい人
  • 電源を1000W・1200Wにして、あとのGPU換装に備えたい人

合わない可能性がある人

  • カスタマイズ画面でGPUを選び替えたい人(型番の選び直しになる)
  • 延長保証まで最初から付いていてほしい人(標準は1年)
  • 注文から数日で届いてほしい人(通常のBTOは週単位。短納期モデルは構成が固定)

ほかのショップとの条件の違いはBTOショップの比較に、大手3社の横並びはマウス・パソコン工房・ドスパラの比較にまとめた。

今週のセール機はVRAM基準で仕分けた一覧に、二刀流の最低ラインを満たす機種は二刀流ランキングに載せている。

出典(いずれも2026-09-30確認)


最強の1台を探すより、GPUの型番と電源の上限、この2点を外さない1台を。

※本記事はパソコン工房公式サイトの公開情報(2026-09-30時点)に基づく解説です。価格・構成・条件は予告なく変わるため、購入前に必ず公式の最新ページをご確認ください。記事内に購入・使用の体験談は含みません。